日本の病院は極楽。

ま、予想はしてましたけどね、やはりここもあっと言う間に退院させられます。日本のように医師は病院に常時いるという感じではなく、ほとんどの医師はいくつかの病院をかけもちしていて、何曜日はこっちの病院、何曜日はあっちの病院、といったように業務をしているのです。私は医師に関しては「何でもいい」派なので、初の海外出産とはいえ事前にあれこれ調べあげたわけでもなく、お知り合いの恵ちゃんが受付をしている、という理由だけで選んだ病院にいらしたサオウセン先生(チュニジア系フランス人女性)にお世話になることに。出産までの検診は彼女がいるクリニック(街に2箇所あり、私は近所のクリニックに通いました)で、出産だけはヘルスケアシティというエリアにあるお産の設備が整ったシティホスピタルというところに行くことになりました。日本と違うのは

  • 体重が増えても怒られないこと。
  • つわりがひどいときは吐き気止めを処方してくれること。
  • 「通常より精度のよい機械で超音波画像を見る」機会が2回与えられていること。
  • 保険がきけばほとんど無料で出産できること(日本も国の援助でそうなりつつありますね)。
  • 通常分娩の場合2泊で退院すること(帝王切開の場合は4泊)。
  • よほどのことが無い限り、母子同室。
  • 入院中の赤ちゃんの診察やワクチン接種などはすべて先生が患者の部屋にきてやってくれる。

などでした。ちなみに私の場合、診療の度にだいたい1〜2万円、出産する病院に約30万円、その他、先生に24万円ほどでした(保険をもっていないので全額負担です)。

予定日より2週間ほど前の検診の朝、「今日産みたいわよね、産んじゃいましょ、今日必ず陣痛くるから。」と先生に暗示のように子宮口をグリグリ広げられたら、本当に夕方に陣痛が来たのでゲン担ぎのトンカツ(同じタワーに住む幸子ちゃんが作ってくれていた)を急いで揚げて食べ、夜には入院。予定より時間がかかったものの、5.6時間で出産。もう4人目ですからね、慣れたものです。他の分娩室から聞こえる数々の絶叫をよそに淡々と、音もなく、産みました。しかも1回いきんだだけで。「あなたは私の患者の中で一番優秀よ!」とジーンズのまま、白衣も着ずに分娩にあたってくれたサオウセン先生に褒められました…。病院の食事は事前にメニューが配られ、好きなものをチョイスする、という方式でした。せっかくなのでアラビック中心の食事をお願いして楽しく食べました。しかし入院したのが夜遅かったため、ほとんど1泊の状態で退院させられたのは残念でした。私は特別元気だったのでまだ良いですが、これがお産に時間がかかって、大変なエネルギーを使っていたら、とてもとても苦しい産後の始まりだったと思います。

どうやらサオウセン先生は翌日からチュニジアに1週間旅行に行くとかで、なんとしてもその日中に私の出産を終わらせたかった、ということが後からわかりました(笑)バース・コントロールというものを、夫や私以外の人にされたとは!!道理で私が「優秀」だったわけですね…ちなみにここ、ドバイで出産をしてもUAEの国籍はもらえません、娘はしっかり日本人です。